現場で経験を積めば、エンジニアの市場価値は上がっていく。
新人の頃から、何回も聞いてきた話だと思います。
で、それを信じて1年、2年って現場で働いてきたのに。
仕事は速くならないし、注意は減らないし、ついていくので精一杯。
「あれ、全然成長してなくない?」ってなってる。
今日は、この現象の正体を書きます。
先に言っておくと、頭の出来の問題じゃないです。
成長しないのは、やり方が間違ってるだけ。
「経験を積めば成長する」っていうあの話、実は、全員には起きないんですよ。
じゃあ、誰に起きて、誰に起きないのか。
原因は1個。仕事の「基礎」を知らないから
結論から書きますね。
現場で成長しない原因は、仕事の基礎を知らないからです。
技術の基礎の話じゃないですよ。
プルリクをどう出すか、報連相をどうするか、仕様をどこから把握するか、っていう「仕事の進め方」の基礎です。
そもそも学んでないから、できない。
それだけなんです。
何かが上達する時の王道パターンって、決まってるんですよ。
基礎をざっくり頭に入れる。
実践する。
詰まったら、基礎に立ち戻って復習する。
改善して、また実践する。
この繰り返しです。
スポーツでも料理でも、何でもこの順番ですよね。
で、現場の仕事っていうのは、このパターンでいう「実践」のほう。
応用ばっかりなんです。
基礎を入れてないのに、応用だけを毎日やらされてる。
これが、現場で起きてることです。
Goを知らないのに「GoでAPI作って」って言われてるようなもの
プログラミングに置き換えると、分かりやすいと思います。
Goを書いたことがない人が、いきなり「GoでAPIを作ってください」って言われても、作れないですよね。
Goの書き方を知らないんだから。
逆に、Goの書き方とAPIの作り方さえ分かれば、大体の人は作れるんですよ。
仕事も、全く同じ構造です。
「プルリク出してください」
プルリクって、何をどう書けばいいのか。
「チームで議論してください」
議論のやり方って、教わったことあります?
「報連相してください」
どのタイミングで、どのくらいの粒度で、どの難易度のことなら聞いていいのか。
「このシステムの仕様を把握してください」
どこから見ればいいのか。何を押さえればいいのか。
これ、全部「仕事の基礎」なんですけど、教わったことがある人、ほぼいないんですよ。
基礎が分からないから、何をすればいいか分からない。
分からないから、人に聞くしかない状態がずっと続く。
それで現場の「できない人」の席に座らされてしまう。
構造としては、それだけの話なんです。
たちが悪いのは、現場は基礎を教えてくれないこと
でね、この話の一番たちが悪いところがあって。
現場は、この基礎を体系的に教えてくれないんですよ。
IT業界の現場って、大体こうです。
「入って、とりあえずやりながら学んで」
やりながら学んで、って言うんですけど、現場の仕事はレベルが高すぎて、基礎がない状態で入っても何も分からないんですよ。
プログラミング自体やったことがない人に「GoでAPI作って」って言ってるのと、一緒のことが行われてる。
教えてくれないのは意地悪じゃなくて、現場にそんな余裕がないからです。
で、その結果、何が起きてるか。
現場は「センスのある人だけが勝手に成長していく場所」になってるんです。
基礎を教わる場所がないんだから、教わらなくても自力でできちゃう人しか、伸びていかない。
今のIT業界でうまくいってる人って、大体このタイプです。
僕は、センスがないほうでした
「センスがない自分は、どうしようもないってこと?」って思うかもしれないですけど、違います。
僕にはセンスがなかったんですよ。
SESで、ずっとテスターばっかりやってて。
仕事は全然さばけないし、注意はされるし、正直、足手まといでした。
その状態からどうしたかっていうと、仕事のできる人から、仕事の基礎を体系的に学んだんです。
「こういう順番で仕事をやっていけばいい」っていうやり方を教わって、その通りに対策した。
それで、変わりました。
センスがある人っていうのは、基礎を教わらなくても自力でたどり着ける人。
センスがない人は、教わればいい人。
それだけの違いなんですよ。
0に何をかけても、0なんですよ
成長しない構造を、数式にしておきますね。
基礎が0の状態で、どれだけ実践を重ねても、成果は0です。
0に何をかけても、0なので。
経験年数が1年だろうが、2年だろうが、10年だろうが、一緒です。
掛け算の左側が0のままだから、伸びない。
実践って、たしかに大事なんですよ。
でも、ちゃんとしたインプットがないと、実践しても反省のしようがないんです。
「正しいやり方」っていう比べる先を持ってないんだから、自分の仕事の何をどう改善すればいいのか、分からない。
分からないから、努力のしようがない。
「経験を積めば成長する」が成立するのは、比べる先になる基礎を持ってる人だけなんです。
直し方: 基礎は、現場の外で学ぶしかない
じゃあ、どうするか。
仕事の基礎を、既に成果を出してる人から、座学で体系的に学んでください。
現場は教えてくれないので、現場の外で学ぶしかないんです。
で、1個だけ注意があります。
座学で学んだだけでは、成長しません。
基礎を学んだら、すぐ現場で実践する。
できてるかどうかを確認しながら、自分の仕事のやり方を改善していく。
学ぶ。実践する。詰まったら基礎に戻る。改善する。
最初に書いた王道パターンに、ここでやっと入れるわけです。
左側が1になった瞬間、掛け算が始まる
これを回し続けると、どうなるか。
誰のフォローも受けずに、自分で考えて仕事を進められるようになります。
そうなると、リーダーや上の人から見て、管理コストがほぼかからない人になるんですよ。
手がかからないのに、生産性は前より高い。
評価が上がらないわけがないんです。
僕はこれを現場でやり続けた結果、フリーランスなのにリーダーを任されたこともあります。
基礎っていう掛け算の左側が1になった瞬間から、経験年数っていう右側が、やっと意味を持ち始めるんですよ。
今が1年目だろうが、関係ないです。
学んだ人から、順番に変わっていきます。
「仕事の基礎」の中身は、無料メルマガで深掘りしてます
こういう話、僕の無料メルマガで書いてます。
今日の話は「現場で成長しないのは基礎を知らないから」っていう構造の話だけ。
じゃあその「仕事の基礎」の中身って何なのか。
質問や相談のやり方、プルリクやレビューへの向き合い方、仕様の把握のしかた、うまくいかなかった時の原因分析。
このへんの具体的なやり方は、メルマガで深掘りしてます。
「経験年数だけが増えていくのを、止めたい」
「注意される側から、任される側にいきたい」
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ほな、また。

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