朝、チケットを開く。
画面の文言の修正と、一覧に項目を1つ足すだけ。
AIに投げたら、10分で終わった。
PRを出して、マージされて、次のチケット。
それも、AIが片付けていく。
で、ある日ふと気づくんです。
「自分の担当、全部AIが片付けてる」
チケットをこなすだけなら、誰がやっても同じなんですよね。
自分が雇われている理由が、少しずつ薄くなっていく。
評価も、給料も、上がらない。
次の現場で話せるのも、「AIに投げてました」くらい。
あっという間に、1年、2年と過ぎていく。
ヒヤッとしますよね。
じゃあ、チケットをAIが片付けるようになった今、何をすれば給料に繋がるのか。
減っているのは、やることが決まっている作業です
「AIで、エンジニアの仕事はなくなる」
ニュースやSNSで、よく言われてますよね。
チケットが片付いていくのを見ていると、本当にそうだと思う。
確かに、減ってはいます。
ただ、減っているのはエンジニアの仕事全部じゃなくて、やることが決まっている作業なんですよ。
こういう作業は、AIで誰でもできるようになりました。
誰でもできる作業に、高いお金は払われません。
だから、こういう作業の値段は下がっているんですよ。
でもね、現場は楽になってないんです。
AIは、それっぽい答えは出してくれます。
でも、決めてはくれない。
今回は、どこまで作るか。
何を後回しにするか。
次に、何をやるか。
実装はどんどん進むのに、決めるところで止まっている現場が増えているんですよ。
給料が上がるのは「次どうするか」を決める人
この「次どうするか」を決められる人に、お金が集まっています。
と言っても、PMやリーダーになれ、という話ではないです。
僕は今、リーダーでもPMでもない、ただのメンバーのまま月単価140万です。
現場でやっているのは、ほとんど作戦会議なんですよ。
「今やるべきなのは、こっちですよね」
「ここは、こうしない方がいいですよね」
そうやって決めて、作るのはAIに任せる。
決まるのが早いと、企画や営業の人もすぐ次に動けます。
だから、メンバーのままでも欲しがられるんです。
偉そうに書いてますけど、僕も昔はチケットを片付けるだけの人でした。
レビューは通るのに、評価は変わらなかった
SIer時代は、JIRAでタスクを振られて実装して、PRを出して。
マージされたら、次のタスク。
この繰り返しでした。
レビューで指摘されることも、少なかったんですよ。
ちゃんとやれてるつもりでした。
でも、評価は変わらない。
ある時、僕より明らかにコードを書くのが遅い人が、僕より高い単価で契約を更新されたんです。
その人が評価されていたのは、「この機能は、こう作った方がいい」と言えるところでした。
「俺、何のために休日潰して勉強してたんだろう」
正直、グサッときました。
AIがなかった頃から、もうそうだったんですよ。
評価されるのは、作る速さじゃなくて、「こうした方がいい」と言える方でした。
じゃあ、そこからどうやって決める側に回ったのか。
判断する経験は、全部プライベートで積んだ
決める力は、現場で身につけたものじゃないんですよ。
全部、プライベートです。
仕事の外で、自分のサービスを作って、運用していました。
何を作るか。
どこまで作ったら、一度出すか。
どこを後回しにするか。
自分のサービスなので、全部自分で決めるしかないんですよね。
で、決めて出してみると、だいたい失敗します。
「ここ、最初にこうしておけばよかったな」
じゃあ、次はこうしてみよう。
これを、何回も繰り返しました。
面接で、技術のことはほとんど聞かれなかったんです。
聞かれたのは、こういうことでした。
「普段、どう仕事を進めてますか」
「こういう場合、どう判断しますか」
そこで、自分のサービスで決めてきたことを話しただけ。
それで、フリーランスの1本目で月83万の案件に入れました。
その時のエンジニア経験は、2年ほど。
Webの実務は、ほぼゼロでした。
見られていたのは、技術力や経験年数じゃなくて、どう判断する人かだったんです。
今はAIがあるので、作る部分はかなり速くなりましたよね。
そのぶん、自分で決める経験を、昔よりずっと多く積めるんです。
チケットが降ってくるだけの現場では、決める場面が来ない
「じゃあ、今の現場で決める側に回ればいいのか」と思いますよね。
でも、やることが全部細かく決まって降ってくる現場だと、決める場面がそもそも回ってこないんですよ。
何を作るかは、もっと上で決まっている。
自分のところに来るのは、決まった後の作業だけ。
そこにいる限り、AIと同じ仕事を取り合うことになります。
しかも、AIを入れずに人の手で回している現場には、AIで仕事が減ったエンジニアがどんどん流れてきます。
そうなると、こういう作業の値段は、もっと下がっていきます。
だから、今の現場で決める側に回ろうとするより、いる場所を変える方が早いんです。
転職でも、フリーランスでも同じです。
決める立場の人との距離が近くて、「次どうするか」で止まっている現場。
そこでは、コードを書く時間はほとんどありません。
でも、何を作るか、どう進めるかを考える仕事です。
だから、ずっと面白いんですよ。
次のチケットを、AIに投げる前に
明日、次のチケットを開いたら、AIに投げる前に1つだけやってみてください。
「これ、何のためにやるんだろう」
「自分なら、この後に何をやるか」
この2つを、1行ずつメモに書く。
このメモが、面接で「どう判断する人か」を話す材料になります。
チケットを片付けた数より、ずっと話せることが増えますよ。
どの現場なら、「次どうするか」から関われるのか。
それは、求人や面談の段階で、ある程度わかります。
どこを見ればわかるのかは、メルマガで話してます。

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