「とりあえず1年は、ここで経験を積もう」
SESにエンジニアとして入ったのに、今日やったのは資料作成とExcelのまとめ。
そんな毎日の中で、こう自分に言い聞かせてませんか。
しかも、こういう気持ちもセットだったりします。
「未経験の自分を入れてもらった恩がある」
「最低1年は働いてほしいと言われてる」
気持ちは、すごく分かります。
でもね、その1年。
開発の現場で活躍したいなら、一番の遠回りなんです。
1年経っても、開発の現場の面接で話せることが、ほとんど増えないので。
話せることがなければ、次の現場でも同じような仕事が回ってきます。
気づいたら2年、3年。
ゾッとしますよね。
じゃあ、開発の現場に一番早くたどり着くには、何をすればいいのか。
1年後の面接で、何を話しますか
1年経って、開発の現場の面接を受けるとします。
まず、開発の現場で何をやってるか。
開発の現場って、Webサービスを作って終わりじゃないんですよ。
ユーザーを増やすために、改善して、スケールさせて。
もっと売れるサービスにするために、チームで試行錯誤してる。
面接では、そこで一緒に動ける人かどうかを見られます。
じゃあ、その時あなたが話せることは何か。
「資料をまとめてました」
「Excelでデータを整理してました」
これで、一緒に動けそうだと思ってもらえるか。
正直、かなり厳しいです。
資料作成やExcelのまとめの中には、作るサービスそのものがないので。
サービスのユーザーが増えて困って、それを解決する。
そういう経験が、ほとんど積めないんですよ。
東京から大阪まで、チャリで行くようなもの
もちろん、その仕事に意味がないわけじゃないです。
段取りも、人とのやり取りも、どこかで役に立ちます。
ただ、開発の現場から見れば、あってもなくてもいいくらいの経験です。
これで開発の現場を目指すと、たどり着くまでがとにかく遠い。
たとえるなら、東京から大阪までチャリで行こうとしてるようなものです。
東京から大阪に行くなら、普通は電車か車ですよね。
チャリでも、着くには着きます。
でも、何日かかるか分からない。
お尻も、たぶん途中で限界がきます。
資料作成やExcelのまとめで開発の現場を目指すのは、それくらい効率が悪いんです。
その「1年」は、どこから来たのか
ところで、冒頭の「とりあえず1年は」。
この1年って、どこから出てきた数字だと思います?
「1年経験を積んで、開発の現場に行こう」
経験の浅いエンジニアは、周りからよくこう言われますよね。
でも、さっきの話の通りです。
資料作成やExcelのまとめを1年やっても、開発の現場の面接で話せることは増えません。
開発の経験から逆算したら、「1年」という数字は出てこないはずなんです。
あなたが悪いわけじゃないです。
周りがそう言うから、そう信じてるだけなので。
誰も、この遠回りの話をしてくれないんですよ。
実は、僕も同じような場所にいました。
開発をさせてもらえなかった、SES時代
SES時代の僕は、テスター中心でした。
上から言われたことを、ベルトコンベアみたいにこなすだけ。
改善を提案しても、「は? そんなんいらないんだけど」で却下。
プロダクト開発なんて、1ミリもさせてもらえなかったです。
その代わり、仕事とは別に、自分でサービスを作って運用してました。
で、自社開発の面接では、現場の実績を1mmも話してないんです。
というか、話せる実績がなかったので。
代わりに話したのは、2つだけ。
改善したくてたまらなかったこと。
それと、自分で作って運用する中で見えてきたこと。
それで、フリーランスの1本目で月80万台の案件に入れました。
僕が関わってきたエンジニアにも、SESで運用監視をやっていた人がいます。
その人も自社開発の会社を経て、今はフリーランスで月90万の案件に入ってます。
だから僕は、こう思ってます。
開発の経験は、今の現場で積めないなら、現場の外で積めばいい。
電車にあたるのは何か
自社開発の会社がやってることを、自分でやるんです。
東京から大阪の話で言えば、これが電車です。
自社開発の会社は、自分たちのサービスを作ってリリースして、運用してますよね。
そこから、ユーザーを増やすために改善し続けてる。
これを、そのまま自分でやる。
自分でプロダクトを作って、リリースして、運用する。
で、それを伸ばしていく上で、何が懸念になるのか。
それに、どう対処するのか。
これを、仕事が終わった後や休みの日に、プライベートで経験しまくる。
「でも、技術力が足りないし」と思いますよね。
今はAIがあるので、作り方は聞けば出てきます。
技術力が足りないから無理、ということはないです。
ただ、大事なのは、作ったあとに何を考えたか。
作るだけじゃなく、運用して、困ったことに対処するところまで。
ここまで経験した人は、自社開発の現場でも普通に通用します。
現場でやってることを、先に自分でやってるので。
1年後の面接で、こう話せる自分を想像してみてください。
「自分で作ったサービスで、ユーザーが増えた時にここで困って、こう解決しました」
これなら、一緒に動けそうだと思ってもらえますよね。
資料のまとめ方じゃなくて、プロダクトの話で、相手が身を乗り出して聞いてくれる。
しかも、これは面接だけの話じゃないです。
僕の場合、現場に入る前から何をすれば良くなるか見えてました。
だから、現場に入った初日からゴリゴリ改善してました。
「入れてもらったのに、すぐ辞めるのは不義理では?」
とはいえ、冒頭の「入れてもらった恩がある」は、まだ引っかかってますよね。
入れてもらったのに、今の仕事が将来のキャリアのためになりそうにないから、すぐ転職したい。
そう言うのは、気が引けますよね。
入れてもらった恩は、今の仕事をちゃんとやることで返せばいいです。
給料をもらってる以上、そこは手を抜かない。
でも、あなたのキャリアの時間は、それとは別なんですよ。
恩を返すために、1年分の遠回りまで付き合う必要はないです。
今の仕事はちゃんとやる。
その上で、仕事の外で作る。
これなら、どっちも裏切らないですよね。
チャリで行き続けるか、電車に乗り換えるか
で、プライベートでやりまくったら、僕ならフリーランスでデビューします。
転職より、フリーランスの方が自社開発の現場に入りやすいので。
なんで入りやすいのか、どう狙うのかは、メルマガのほうで書いてます。
最初に、東京から大阪までチャリで行く話をしましたよね。
チャリで行き続けるか。
電車に乗り換えるか。
乗り換えるのに、才能はいらないです。
小さいもので大丈夫です。
今週、自分でプロダクトを1つ作り始めるところからでいいので。

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