新しい現場に入って、2週目。
朝の打ち合わせで、リーダーから今日のタスクの説明を受ける。
半分くらい、何の話か分からない。
でも、ここで聞き返したら「この人、大丈夫かな?」と思われそうで
「わかりました」と答えてしまう。
席に戻って、さっき分からなかった所を調べ始める。
調べているうちに、細かい所がどんどん気になってきて、気づいたら夕方。
タスクは、ほとんど進んでいない。
それに気づいた瞬間、背筋がゾワッとする。
結局、期日の前日になっても終わらなくて、リーダーが自分の仕事を止めてフォローに入る。
「分からなかったなら、早く言ってくれればよかったのに」
駆け出しのエンジニアや、ほとんど開発をしたことがないまま新しい現場に入った人ほど、この流れにハマります。
ついていけなくて、毎日がしんどい。
しかも、頑張っているのに評価はどんどん下がっていく。
このままだと、任される仕事は小さいままです。
次の現場に移っても、同じことをくり返すことになります。
なんで、こうなってしまうのか。
それは、「ついていけていない」と周りに気づかれたくない焦りから取っている行動が、全部裏目に出ているからです。
焦って取っている行動が、全部裏目に出ている
1つ目は、分かっていないのに「わかりました」と言って、その場を取り繕うことです。
その場はやり過ごせても、分かっていないので、仕事はどうしても遅くなります。
で、期日ギリギリになってできていないことが分かって、誰かがフォローに入る。
しかも、フォローに入る人は、自分の仕事を止めて手伝うことになります。
チーム全体の予定までずれていくので、「最初に言ってくれればよかったのに」となるわけです。
2つ目は、細かい所が気になって、調べ物で時間を溶かすことです。
分からない所を全部分かろうとして、本当は今いらない所まで調べてしまう。
そうしているうちに時間がかなり過ぎていて、タスクが間に合わなくなる。
3つ目は、焦って、いきなり手を動かし始めることです。
全体の進め方をざっくり決めることも、いつまでにどこまでやるかを決めることもしないまま、とにかく作り始める。
だから、途中で詰まっても、どこまで遅れているのかが自分でも分からないんです。
3つとも、根っこは同じです。
冷静になって考えれば、地に足をつけて考えられるのに
評価を下げたくないと焦って、普段ならしないようなバカな行動をしてしまう。
焦りによって、すべての行動が裏目に出てしまい、結果として周りからの信頼も評価も下げ続けてしまう悪循環です。
最初の1ヶ月で見られているのは、速さより進め方
じゃあ、新しい現場で「この人、もう戦力だな」と思われる人は何が違うのか。
それは、全体を見て、効率よく進めようとしているかどうかです。
たとえば、タスクを受けたら
分かる所と分からない所を、人に言われなくても自分で整理する。
分からない所は、自分で調べたら分かることなのか、人に聞かないと分からないことなのかを分ける。
チームの決めごとや、なぜこう作ったのかといった所は
調べても出てこないので、早めに人に聞く。
それから、自分の仕事のどこに一番時間がかかるのかを先に考える。
レビューのように人にお願いすることは、いつ返ってくるか分からないので、時間に余裕を持っておく。
その間に、自分だけで進められる所は、隙間の時間ですぐ進められるように計画しておく。
こういう動き方をしている人は、たとえ技術がまだ足りなくても、一緒に働く側から見ると魅力的なんです。
「この人に任せておけば、詰まっても早めに言ってくれるし、どこまで進んでいるかも分かる」と思えるので。
今は、調べ物そのものはAIに聞けばかなり速くなりました。
でも、何を調べて何を人に聞くのかを分けるのは、結局は自分です。
ここが整理できていないと、AIに何回聞いても、同じ所をぐるぐる回ってしまいます。
焦りは、経験が足りないからではない
「でも、経験が足りないから焦るんでしょ」と思いますよね。
確かに、経験が足りないのは事実かもしれません。
ただ、焦って評価を下げてしまう原因は
経験の足りなさではなく、進め方を知らないことの方です。
実は僕も、エンジニア1年目のSESの現場では、明らかに足手まといでした。
クソコードを書いては、レビューでボコボコにされて
「こんなのもわからねぇのか」みたいな扱いを受けていました。
でも、フリーランスになって最初の現場では、そんなことは言われませんでした。
フリーランスの最初の現場で使っていたVueもRailsも、経験はゼロだったのにです。
経験が足りないのは同じだったのに、違ったのは進め方でした。
仕様が決まっていない所をリストにして、PMに「ここが決まらないと、リリースに間に合わないですよ」と先に持っていったり
チームでできることを整理して、スケジュールを組んだりしていたんです。
経験は、1ヶ月や2ヶ月ですぐに積めるものではありません。
でも、進め方は知っているかどうかなので、明日からでも変えられます。
新しい現場で一番しんどいのは
何を聞いていいのか、どこまで調べればいいのかが分からないまま、毎日焦っていることです。
進め方さえ分かれば、その焦りはかなり小さくなります。
明日のタスクで、まず分からない所を分ける
次にタスクを受けたら、手を動かす前に、分かる所と分からない所を書き出してみてください。
そして、分からない所の横に、「調べれば分かる」か「人に聞かないと分からない」かを書く。
「人に聞かないと分からない」所は、その日のうちに聞いてしまう。
すごく地味ですけど、これだけで
「わかりました」と取り繕うことも、調べ物で夕方になることも、かなり減ります。
ただ、新しい現場に入ってから
環境構築・チームのルール・システムの中身を、どの順番で確かめていけばいいのか。
期日に間に合わせるための計画を、どう立てて、遅れそうな時にどう伝えればいいのか。
新しい現場で最初の1ヶ月をどう進めるかは、メルマガから案内している教材の中で話してます。

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