定例の会議で、こういう瞬間ありますよね。
「ここの仕様、どうしましょうか」
で、誰も喋らない。
シーンとして、みんなちょっと目線を外す。
自分の中には、なんとなく案があるんですよ。
「こっちのほうがよくないですか」くらいの。
言おうかな、と思って心臓がちょっとバクバクする。
でも、言わない。
言ったら、責任を取らないといけない気がするので。
外れたら、自分のせいになる。
だったら黙っておこう、と。
で、結局リーダーが1人で決めて、その通りに作る。
自分は、言われたものを作るだけの人になります。
考えてたことは、誰にも伝わらない。
伝わらないので、評価も変わらないんですよ。
会社員でも、フリーランスでも、ここは同じです。
しかも、これ。
自分が損してるだけの話じゃないんですよ。
黙るのって、一番安全に見えますよね。
でも実は、チームごと外れやすくなる選び方なんです。
なんで黙るほうが危ないのか。
じゃあ、どのくらいの気持ちで言えばいいのか。
この2つについて話していきます。
「外したら、自分のせいになる」って思いますよね
たぶん、頭の中はこうなってます。
発言したら、その案に責任を持たないといけない。
外れたら、「言い出したの、あの人だよね」になる。
信用が落ちる。
だから、確信がある時だけ言おう。
でも、確信なんてなかなか持てない。
経験が浅いなら、なおさらです。
で、気づいたらずっと言ってない。
そう考えるの、自然だと思います。
真面目な人ほど、そうなります。
ただ、この考え方には1個だけ見落としがあるんですよ。
自分が黙ってても、会議は何かを決めて進んでいくってことです。
全員がそう考えたら、会議はどうなるか
チームの全員が、「責任が取れないなら言わない」で動いたとします。
誰も喋らない会議になりますよね。
意見が出ないので、議論にならない。
結局、リーダーが決めたことを全員でやるだけです。
で、それが外れることがあるんですよ。
リーダーだって、全部が見えてるわけじゃないので。
見えてない部分を、誰も言わなかっただけです。
しかも今は、AIがあります。
AIに聞けば、案はいくらでも出てきますよね。
でも、AIは決めてはくれない。
どれを選ぶかは、結局チームで話して決めるしかないんです。
その場で全員が黙ってたら、案がいくつあっても前に進まない。
つまり、黙るのは安全じゃないんですよ。
外れる確率を、チーム全員で上げてるだけなんです。
外れた案は、誰かが「それは違うかも」って直します
じゃあ、外れた案を言ったらどうなるか。
普通に、誰かがこう言います。
「それ、ちょっと違うかも。こうしたほうがよくないですか」
で、話が1個前に進む。
チームで何かやるのって、そういうもんなんですよ。
1人の発言で、全部が決まるわけじゃない。
出た案を、みんなで直しながら決めていく。
だから、外れた案にも意味があります。
「それは違う」が出た時点で、選択肢が1個消えてるので。
決めるのは、チームです。
1人で責任を背負う場所じゃないんですよ。
キャンプの買い出しで、責任なんて考えないですよね
たとえば、友達とキャンプに行く前の買い出し。
「何買っとく?」ってなりますよね。
「炭、多めに買っといたほうがよくない?」
「いや、それ向こうで売ってるらしいよ」
「じゃあ氷だけにしとくか」
これ、言う前に「外したらどうしよう」なんて考えないですよね。
外れても、誰も責めないですし。
学園祭の作戦会議とかも、同じノリだったと思います。
チームの会議も、これでいいんですよ。
「こっちのほうがよくないですか」
「いや、それはこういう理由で厳しいです」
「じゃあ、こっちでいきましょうか」
やってることは、買い出しと全く同じです。
僕、今も現場ではこのノリで言ってます。
リーダーでもなんでもない、メンバーの立場のままです。
ただ、1個だけ。
ノリが軽くていいのは、言い方の話です。
キャンプの買い出しで、「俺が食べたいからキャビア買おう」とは言わないですよね。
みんなが楽しめるかどうかで、言ってるはずです。
会議も同じで、向きは「このチームが前に進むか」。
逆に、自分が目立ちたいから言うのは、まったく別物です。
「そうは言っても、うちの現場は厳しいんですよ」
外したら、本気で詰められる。
そう思いますよね。
ただ、僕が信用を落としたのは、外した時じゃなかったです。
黙ってた時でした。
会社員のエンジニアだった頃の話です。
仕様の説明を受けて、半分くらいしか分かってないのに「はい」と言ってたんですよ。
分からないって言ったら、評価が下がる気がして。
で、どうなったか。
的外れなものを作って、作り直しです。
「なんで最初に聞かなかったの?」
そう言われました。
しかも、それ以来。
「この人の『はい』は信用できない」と思われるようになったんですよ。
いや、ひどい話ですよね。
信用を守りたくて、黙ったのに。
黙ったせいで、信用をなくしてたんです。
守ろうとしたものを、守るための行動で壊してたわけです。
分からないなら、分からないと言う。
こっちのほうがいいと思うなら、そう言う。
外れてもいいから、先に口に出す。
当時の僕に足りなかったのは、それだけでした。
黙ってる間は、いい意見も出せるようにならない
もう1個、黙ることで失うものがあります。
自分の意見の精度です。
言って、「それは違う」と返される。
そこで初めて、何がズレてたのかが分かるんですよ。
「あ、これはダメなんだ」
「こっちは通るんだ」
これ、言ってみないと一生分からないです。
頭の中で考えてるだけだと、答え合わせが来ないので。
言う人は、外しながら上手くなる。
黙る人は、外さない代わりに何も変わらない。
外すか、黙るか。
同じ1年でも、終わった時にはかなり差が開いてます。
黙ってた1年は、あとから返ってこないですからね。
確信が持てるまで待とう、と思ってたら。
その確信は、たぶんずっと来ないです。
確信って、外した回数のあとに来るものなので。
「そもそも、うちは会議で意見を求められない」って人もいると思います。
それでも、チャットの1行でいいんですよ。
「ここ、こっちのほうがよくないですか」
それだけでも、話は1個前に進みます。
「でも、そもそも言うことが浮かばないんですけど」
言っていいのは分かった。
でも、みんなが黙ってる時に、何に気づけばいいのか分からない。
ここまで読んで、そう思った人もいると思います。
そこなんですよ。
会議が止まる場面って、実はだいたい決まってます。
何が決まってないと止まるのか。
誰が困ってるから止まるのか。
それが分かると、言うことは勝手に浮かぶようになるんですよ。
技術の深い知識も、センスも要りません。
キャンプで「炭、足りる?」って気づくのと同じ種類の話です。
そのへんは、僕の無料メルマガで話してます。
次の会議で、1回だけ言ってみてください。
外れても、誰かが拾ってくれますから。

4完成-300x169.png)








コメント