ちょっと前に、こういう話が流れてたんですよ。
AIでエンジニアの仕事が減っていく。
生き残るのは、上流工程やマネジメントみたいな。
役職がつくような実績がある人だけ。
そうなると会社は、そこを正社員で固めたくなる。
だから業務委託のフリーランスは、いらなくなる。
そういう話です。
で、これを読んだ人が正社員に戻ろうとしてる。
独立を考えてた人は、その計画を止めてる。
でもね。
そんなことやっても、意味ないんですよ。
切られるかどうか、採用するかどうかを決めてるのは、契約の種類じゃないので。
要は、正社員だろうがフリーランスだろうが。
採用されない人は採用されないし、採用される人は採用される。
じゃあ、なんで雇用形態が関係ないのか。
そして、どんな人なら採用されるのか。
そこを話していきます。
前半は合ってます。ズレてるのは後半です
AIが実装をやるようになって、コードを書くだけの仕事は減りました。
ここは、その通りだと思ってます。
ただ、生き残るのが役職のある人だけ、っていうのは違いますからね。
役職や工程の話じゃないので。
そこは後で書きます。
で、一番おかしいのがこれです。
終わるのはフリーランス。
ここだけが、実際の採用の実態とズレてるんですよ。
なんで雇用形態が関係ないのか
考えてみてほしいんですけど。
正社員になったら、あなたの価値って上がりますか。
昨日まで業務委託だった人が、契約を書き換えた翌日から急に仕事ができるようになる。
そんなわけないですよね。
成長も同じです。
正社員になったからって、誰かが手取り足取り教えてくれるわけじゃない。
変わるのは、社会保険と税金の払い方だけ。
エンジニアとしての中身は、1ミリも変わらないです。
技術力でも経験年数でもないですからね。
何年やったかを聞かれて、単価が決まるわけじゃないので。
しかも会社は、正社員で固めたくても固められない
正社員は労働基準法で守られてるんですよ。
だから会社から切れない。
ハズレを引いたら、その人が辞めるまで面倒を見ることになる。
だから人を採るのが、めちゃくちゃ慎重になります。
何回も面接をするし、実力も業務委託より厳しく見られる。
一方、業務委託は3ヶ月契約なら3ヶ月で判断できる。
微妙だなと思ったら、切ればいい。
月30万の人なら、損は90万で止まります。
正社員だと、この損切りができない。
つまりですよ。
上流やマネジメントをやれる人を、正社員で揃えたい。
そう思う会社ほど、正社員のエンジニアを採用するまでに時間がかかる。
でも現場は、今すぐ人が要る。
じゃあ、どうするか。
業務委託で入れるんですよ。
会社が正社員にこだわるほど、業務委託の枠は空く。
世間の話と、真逆です。
じゃあ、どんな人が採用されるのか
会社が困ってるのは、正社員が足りないことじゃないんですよ。
利益に貢献できる人が足りないことです。
だから社員を増やしても、その人が利益に貢献できなきゃ意味がない。
逆に貢献できる人なら、契約がどっちでも欲しい。
つまり採用されるのは、その会社の利益のために、試行錯誤して動いてきた人です。
これだけなんですよ。
僕、テックリードでもPMでもないです
「いや、そんな都合よくいかないでしょ」
そう思いますよね。
僕、テックリードじゃないです。
PMでもアーキテクトでもない。
ただのメンバーで、しかも外部の業務委託ですよ。
それでフリーランス5年以上、単価は100万を超えてます。
世間の話で言えば、一番先に切られる側なんですけどね。
切られるどころか、契約更新で向こうから単価アップを提案されました。
こっちが交渉したんじゃないですよ。
会社から言ってきたんです。
やったことは、リストを作ってPMに渡しただけです
フリーランスで初めて入った現場の話です。
リリース間近なのに、仕様が決まってなかった。
しかも誰も動かない。
当時の僕は経験2年半。
その現場の言語もリーダー経験もゼロ。
はっきり言ってポンコツです。
で、何をしたか。
自分の担当かどうかは、そもそも見てないです。
このプロジェクト間に合うのか、そこだけ見てました。
で、決まってない仕様を全部リストにして、PMに持っていっただけです。
「ここが決まらないと、間に合わないですよ」と。
そしたらPMがこう言ったんですよ。
「え、フリーランスの外部メンバーが、こんなの持ってくるの?」
こっちがゾワッとしましたよ。
そんなに珍しいことなのかと思って。
結果、外部メンバーなのにリーダーを任されました。
しかもその下に、正社員の方々がついたんです。
外部が上で、正社員が下。
会社はそこ、気にしてないんですよ。
元オペレーターの人が言われた一言
僕が教えてきたエンジニアの話です。
元々オペレーターで、月収20万。
エンジニアですらなかった人ですよ。
そこから単価32万でエンジニアになって、70万まで上がって。
でそこから、100万に上がった方なんですけど。
その方が昔、現場のリーダーからこう言われたらしくて。
「今まで関わってきた業務委託の方で、マインド面を間違いなくナンバーワンです」
ナンバーワンです。
技術が飛び抜けてたからじゃないですよ。
元オペレーターですからね。
ちなみにこの人、経験2年半で単価105万です。
なので聞いてみたんですよ。
単価が上がって、求められることって変わりました?と。
返ってきたのが、これです。
「上流の経験とかは、そんなのは全然です。全然です」
月収100万の案件でも、面談でも。
上流の経験を聞かれたことは、一度もなかったそうです。
じゃあ面談で何を話してたのか。
「こちらから提案したり、そういったことをやってます」
これだけ。
誰でもできますよね。
やってるかどうかの差でしかないです。
ちなみに今は、AIで実装の差が埋まりました。
技術のキャッチアップでは、もう差がつかない。
で、ここまで読んでこう思いますよね
「じゃあ、試行錯誤って何をすればいいの?」
「うちの現場でそんなことやっても、通らないんだけど」
後半、そこなんですよ。
同じことをやっても、通る現場と通らない現場があります
さっきの、仕様をリストにして持っていった現場。
やったことは大したことないですよ。
決まってないものを、決まってないと言っただけ。
それでリーダーになった。
でも僕、その前はSESにいたんです。
そこで同じことをやってたら、煙たがられて終わってます。
言われたことを、時間通りに正確にやる。
求められてたのは、それだけでした。
だから提案しても、通らないんですよ。
能力の話じゃないですからね。
働いてる現場によって、意見が通るか通らないかが変わるだけ。
で、ほとんどのエンジニアは、意見が通らない現場にいます
これが一番マズい。
改善が要らない現場なんて、ないですよ。
どこだって、直したいところは山ほどある。
でも、それをメンバーに求めてない現場があるんです。
求められてるのは、言われたことをこなすことだけ。
要は、歯車が欲しいんですよ。
そういう現場の方が、数としては圧倒的に多いです。
そこにいる限り、どれだけ試行錯誤しても評価されない。
評価されないから「自分には向いてないのかな」と思う。
違いますからね。
現場の問題なので。
正社員に戻るか、フリーランスを続けるか。
それで悩んでる時点で、契約の話になっちゃってるんです。
採用されるかどうかを分けてるのは、そこじゃない。
会社の利益のために、どれだけ試行錯誤したか。
そして、それが通る現場にいるかどうか。
この2つだけです。
まず、今の現場がどっちなのか考えてみてください。
転職とか独立とか、その前にです。
そこが分からないまま動いても、また同じような現場に行くだけなので。
そのへんは、僕の無料メルマガで話してます。
契約を変えようとする前に。
自分が今どっちの現場にいるのかを、知っておいてほしいんです。

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