こんにちは、ゆうきです。
システムを作ってサービスとしてお金稼ぎ(商用利用)する上で一番気にかかるのが
コスト
よくあるのが
- サーバー代
- DB代
この辺が結構な金額かかったりします。
売れるのわかっているサービスならいいですが、ほとんどは売れるかどうかはやってみないとわからないものばかりです。
最初から大きなコストかかるのは避けたいですよね。。
ということで今回、お金稼ぎに使っても無料で使えるサーバーをまとめました。
Vercelの無料プランには要注意
Vercelの無料プランは、個人開発などお金儲けが1円も発生しないのであれば問題ないそうです。
ですが、広告を貼ったり金銭が発生する可能性がある場合や、会社でMVP開発をする場合は無料プランを使うのは規約違反のようです。
その場合はすぐにProプランに切り替えて毎月$20払うべきです。
Vercelの利用規約はこちら
翻訳するとこうですね。
Hobby teamsは、非商用の個人使用のみに制限されています。プラットフォームの商用利用には、ProまたはEnterpriseプランのいずれかが必要です。
商用利用とは、有給の従業員やコンサルタントがコードを書くなど、プロジェクトの制作の一部に関与している人が金銭的な利益を得る目的で使用するデプロイメントと定義されます。この例には、以下のものが含まれますが、これらに限定されません:
- サイトの訪問者から支払いを要求または処理するあらゆる方法
https://vercel.com/docs/limits/fair-use-guidelines#commercial-usage
- 製品またはサービスの販売を宣伝すること
- サイトの作成、更新、ホスティングのために支払いを受けること
- アフィリエイト・リンクがサイトの主な目的であること
- Google AdSenseのようなオンライン広告プラットフォームを含むが、これに限定されない 広告の掲載
安易に無料だから、デプロイが簡単だからといってVercelを選定するのは要注意です。
ちゃんと利用規約を読みましょう。
Github Pagesも商用利用は厳しい
こちらに記載がありますが、基本的にお金稼ぎ目的に使うのはNGとのことです。
GitHub Pages は、オンライン ビジネス、eコマース サイト、主に商取引の円滑化またはサービスとしての商用ソフトウェア (SaaS) の提供のどちらかを目的とする、その他の Web サイトを運営するための無料の Web ホスティング サービスとしての使用を意図したものではなく、またそのような使用を許可するものでもありません。 GitHub Pages サイトは、パスワードやクレジットカード番号といった機密情報のやりとりに使うべきではありません。
さらに、GitHub Pages の使用には、一獲千金を狙った計画、わいせつなコンテンツ、暴力的あるいは脅迫的なコンテンツや活動に関する制限など、GitHub 利用規約が適用されます。
https://docs.github.com/ja/pages/getting-started-with-github-pages/about-github-pages#prohibited-uses
この辺知らずに使ったら企業に迷惑をかけるので、あらかじめ規約はよく読んで使いましょう。
商用利用しても無料で使えるサーバー
それでは商用利用しても無料で使えるサーバーを紹介します。
Netlify
商用利用しても無料プラン使えるサービスです。
Vercelが現れる前まで、Nuxt.jsで作ったホームページなどの静的サイトをデプロイするサーバーとして愛用されていました。
今でも利用者は変わらず多いです。
しかし無料プランでも注意が必要で、利用制限を超えたら自動で課金が発生してしまいます。
例えば、ビルド時間は1ヶ月に300分間まで、それ以降は課金されると言うことです。
他にも無料枠の制限があるので、こちらをよく確認しておきましょう。
CloudFlare
商用利用しても無料プラン使えます。
プライバシーポリシーや利用規約にも、無料プランで商用利用を禁止する文言はないため、無料プランで商用利用は可能です。(2025年2月時点)
また、公式の方が無料プランで商用利用してもOKとの記載もあります。
しかし無料プランとはいえ月のビルド数が500回以内など制限はあるので、よく確認してから選定しましょう。
https://pages.cloudflare.com/
Cloud Run
月200万回リクエストまで無料です。
小規模開発や個人開発レベルならそこまでのリクエストに達成することはほぼないので、実質無料で使えます。
また、Dockerで動かすので、SSR(サーバーサイドレンダリング)も可能ですし、なんならRSC(サーバーコンポーネント)で、バックエンド側の処理も可能です。
Dokcerの環境で動くのであればなんでも動くので、フロントじゃなくてもRubyやPHP、Goなどのバックエンドのアプリケーションであったり、機械学習のPythonであったり、なんならバッチ処理なんかでもOK
とりあえずデプロイ先困ったらCloudRun選定しておけば問題はないです。
またGithubと連携して自動デプロイもGoogle Cloudのサービスを使ったら組むことができます。
CloudBuildと言うサービスと連携して、Githubにマージされたら自動でCloudRunにデプロイされるといったことも構築できます。
NetlifyやCloudFlareと比較して、DockerやGoogle Cloudの知識も必要なので少し構築難易度は高いですが、公式ドキュメントがかなりわかりやすく(というか書いてることそのままやれば構築できるレベル)なので、挫折しにくいようにはなってます。
またクラウド関連はChatGPTなどかなり正確に答えてくれるので、困った時でも自力で対応しやすいかと。
ただDockerについては基礎知識として知っておくべきことがあるので、こちらの書籍で入門レベルの知識は入れておいてもいいかもしれません。
S3 + CloudFront
静的サイトに限られますが、ほぼ0円で運用できます。
この方法って4~5年前から有名で、企業内の社内ツールとかちょっとしたものを運用する際に好まれる方法です。
ググっても情報はかなり出てくるので初心者でもデプロイは簡単ですし、
やりながらAWSのことについても詳しくなるので、勉強がてらやってみるのもおすすめです。
この構成で注意なのが、S3に置いてある静的ファイルを直接アクセスしないようにすることです。
S3に画像やホームページなどを保存するのには対してお金はかかりません。
ですが、S3に保存してあるものにアクセスする際にはお金が割とかかるので、直接みないようにしましょう。
なので、必ずCloudFrontというキャッシュサーバーをかまして、CloudFrontに置いてある静的サイトをみに行ってください。
Firebase Hosting
こちらも無料で商用利用できるサーバーです。
ただし、S3+ CloudFrontと同様で、SSRをしない静的サイト(ホームページやCSRのみのwebアプリなど)のみデプロイできます。
また注意点として、無料枠の制限を超えたらサービスの利用が一時的に利用停止される場合があることです。
安定したサービス運用をする場合は、従量課金制のBlazeプランを検討する必要があるかもしれません。
おすすめのサーバー
結論として
サービス運用ならCloudRun
社内ツールやホームページならS3+ CloudFront
の用途がいいかと思います。
会社でどんどん伸ばしていきたサービスやシステムだったり、
個人開発でゆくゆくはお金稼いでいきたいならCloudRunが最適です。
理由は2つあって
一つは毎月200万回りクエストまで無料という点です。
先述しましたが実質無料で使えるので、試しにサービス公開して様子見るのに最適です。
またもう一点はDockerを使っている点です。
ユーザーが増えてCloud Runでは対応しきれなくなった時、別のクラウドサービスへの移行が容易になります。
CloudRunはdockerイメージを使ってそれを元にアプリケーションを立ち上げて運用しています。
このdockerイメージさえあれば、他のクラウドサービスへの移行はやりやすいです。
例えばkubernetesを利用したGKE(Google kubernetes Engine)への移行だったり、なんならAWSのEKSだったりと、コンテナ運用するCloud Runよりもスケールアップさせたサーバーへの移行が容易です。
個人開発レベルであればそこまでスケールすることはなかなかないですが、
企業でサービスを運用するのであればこのスケールアップは結構あります。
後々の運用を見越した上でもCloudRunを選定した方がメリットが大きいです。
また社内ツールやホームページなどであれば、S3+CloudFrontが最適ですね。
netlifyやCloudFlareのように、無料枠の制限がないので、気にせず運用することができます。
とはいえ、どちらも構築するのに少し知識が必要なので、慣れていなうちはNetlifyなどでデプロイに慣れてみて、ある程度サーバーに慣れてきた後に挑戦するのがいいかもしれません。
PS.
今回の話は個人開発の知見ではありますが、実際のエンジニアの現場でも採用されるような技術選定だったりします。
このように企業のコストを考えて選定することが、今後エンジニアに求められてくるかと。
AIが登場して単純なコードやインフラの設計なんかはとって変わりつつあります。
ただメリット・デメリットを把握した上で、現場の状況を見た上で最適な判断をするのは人間しかできません。
このAIにはできない部分を伸ばしていくことが、エンジニアとして生き残る唯一の道かと思います。
このように今後、AIや他の現役エンジニアに負けない、市場価値の高いエンジニアになるための知識やノウハウをメルマガを通して教えています。
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