フリーランスエンジニアの雄貴です!
先日、「エンジニアとして価値を上げていくためには何より実務経験を早く積むこと」という内容でツイートいたしました。
ただ未経験から自社開発企業や受託開発企業への転職は年々ハードルが高くなっています。
よって今回、SES企業へ転職し開発経験を掴み取る再現性の高い方法をお教えしようと思います!
この方法は私がSESやフリーランスとしてスキルアップする上でも活用し成果を出してきた方法ですので、是非ご覧いただければと思います!
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SESで実務経験を積む方法
SESの会社に入社し開発業務を経験するパターンは3つあります。
- SESで入社直後から開発業務を経験する
- 社内で教育・またはOJTが受けられる
- テスターから開発業務を掴む
「①SESで入社直後から開発業務を経験する」には、半年〜1年程度の実務経験がある、もしくは未経験でも実務を意識したクオリティの高いポートフォリオでアピールできるかのどちらかです。
未経験から自社開発企業への転職よりは参入障壁が低いですが、即戦力としてみられるのでそれなりに難易度は高いです。
どのようなポートフォリオを作成すべきか?についてはこの記事でも少しお話ししますが、改めて別記事でまとめてみようと思います。
この記事では「②社内で教育・またはOJTが受けられる」と「③テスターから開発業務を掴む」についてお話ししようと思います。
社内で教育・またはOJTが受けられる企業
教育が受けられる企業
不便なく客先常駐できるように入社後3ヶ月から半年ほど自社で研修を受けさせてくれる会社もあり、SIerの1~2次受け企業や資金力があるWEB系のSES企業に多い傾向にあります。
研修内容は企業にもよりますが、一般的には以下のようなものが多いです。
- 基本情報技術者試験の範囲の講義
- WEBアプリケーション開発の座学
- WEBアプリケーションのチーム開発経験
ただSIerの場合は第二新卒まで、教育の施せるWEBのSES企業はクオリティの高いポートフォリオなどで熱意やポテンシャルが認められないと難しいです。
第二新卒でSIerへの入社は年齢制限もありますので、教育に投資できるWEB系のSES企業を目指すのが良いですね。
OJTが受けられる企業
客先に1人で常駐させることはせず、経験がある先輩エンジニアと一緒に客先常駐してOJTをしながら業務経験を詰める企業もあります。
また客先常駐せず、顧客の開発案件を自社でリモートで行う方法をとる企業もあります。この方法により、自社の経験ある先輩エンジニアとOJTを行うことができます。
ただ、これができるのは会社として他社から信頼の厚い企業であることが多いので、エンジニアの採用にも厳しい目線である傾向にあります。
わざわざ未経験から採用し利益の出ない間に育てようとしているので、社員の成長に投資をしているわけです。
よって、ポートフォリオや資格取得など技術力のアピールのみならず、その会社の志望動機、エンジニアとしてのキャリアの方向性など、その会社の方針に沿っていないと採用が難しい傾向にあります。
教育を受けさせてもらうということは会社から投資をしてもらっていることなので、短い期間でやめられては困るし、戦力として素早く成長してもらわなければならないので、入社難易度は自社開発企業と同等の会社も多いです。
テスターから開発業務を掴む方法
この方法が一番再現性が高く
かつ今後もエンジニアとしてスキルアップできる方法です。
実際、私もフリーランスとしてこの方法を用いており様々な現場で成果を上げています。
ただ前提条件として以下の知見がある方のみ実施することをオススメします。
- 基本情報技術者試験の内容の理解
- WEBアプリケーション開発の基礎知識
- 個人でWEBアプリケーションを開発し本番環境にデプロイし構築した経験
理由としては上記内容のレベルでなければテスターとしての業務期間が長くなり、効率の悪い方法になってしまうからです。
テスターとしての経験はシステム開発の品質を担保する方法を学ぶことができとても良いものですが、長くても半年程度の経験で良いと考えています。
また基本情報技術者試験は試験に合格する必要はないですが内容は把握すべきです。理由はこちらの記事でお話ししています。
WEBアプリケーションの基礎知識を身に付けるには、こちらの書籍で勉強することをオススメします。
テスターとして客先常駐し、システム開発の流れを見て覚える
開発業務は未経験での参画は難しい傾向にありますが、テスターであれば業務経験はあまり見られないことが多いので参画できる可能性も高いです。
テスターとして参画した際に意識してもらいたいことの一つとして、システム開発の流れを学ぶことです。
技術力は未経験でも個人開発で伸ばすことができますが、チームとして開発する際の動き方、開発の流れ、品質を担保する方法など技術以外のことは現場でしか学べません。
できれば開発者として実務を通して身に付けるのがベストですが、テスターでも同じ現場にいるエンジニアの仕事ぶりやPMやリーダーのタスク管理の方法など、様子を見ていくだけでも学びがあります。
これが実務未経験者とテスター経験者との違いで、次に記載するアピールと合わせることで開発業務を掴むことができるようになります。
現場で開発しているシステムのスモール版を個人開発で構築しアピール
テスターであれば案件に参画しているので、開発しているソースコードやシステムの機能、技術構成などを知ることができます。
そして、そのシステムの規模を小さくしたサービスを自分で開発して現場のエンジニアやリーダーにアピールすれば開発業務に参画できる可能性が高まります。
(ただ顧客の機密情報やビジネスアイデアなどを用いた個人開発は顧客に迷惑がかかるので避けてください。汎用的な管理画面など、一般的なものがいいですね。)
現在エンジニアの供給は圧倒的に足りておらず、教育コストがかからない自走できるエンジニアは喉から手が出るほど欲しい現場は沢山あります。
その中で、現案件のシステムの仕様や機能などを意識した開発ができることをアピールするとどうでしょう?
さらに現場の開発の流れや気をつけるべき点などを抑えて、「自分はチーム開発でも滞りなく業務を遂行できる」ことをアピールすれば、開発業務に参画させてもらえる確度は上がります。
何よりそこまでする熱意がある未経験からのエンジニアは少ないし、現役エンジニアでも多くはないので好印象を与えることができるでしょう。
※最初に述べた前提条件は、個人開発を素早く実施しアピールするためのものでした。また、基礎知識がないとシステム開発の流れなども理解するのに時間がかかるので、事前に実施しておいた方が良いです。
現場のエンジニアやリーダー、PMなどと親密になる
またチームメンバーの方と親密になる事も大事です。
親密というと大袈裟かもしれませんが、一緒に働く中で開発者やPM、リーダーとも関わっていくことがあるので、その中で信頼関係を気づいていければいいです。
親密になることで上記の開発業務参画の交渉も実施しやすくなります。
だからと言って無理に親密にしようと不自然にする必要はなく、テスター業務として仕様の確認や不具合の連絡、また開発者が困っている雑務などを代わりに実施してサポートするなど、普通に仕事をしていけば大丈夫です。
これは、エンジニアとしてチームで働く上で今後も重要なことなので、初心を忘れず相手を尊重して業務に臨んでいただければと思います。
こんなSES企業にはいってはダメ
これは明らかに入ってはダメな会社ですが、意外と多くあるみたいなので気をつけてください。
ご存知かとは思いますが、システム開発の案件に参画できない常駐先ばかりのSES会社です。
テスターであれば上記のやり方のように開発業務を掴むことができますが、そもそもIT系の開発案件に参画できないと何も経験できません。
この辺りはエンジニアから評価の高いSES企業などの情報を入手して、良い企業を選んでいくように気をつけていくしかないと思います。
最後に
以上、SESで未経験から開発業務を掴み取る方法についてお話しいたしました!
技術力のみならず、現場で何が求められているかを見定める観察力と想像力、周りの人たちと信頼関係を築く人間性、テスターから成り上がるなどなかなか泥臭いやり方ですが、これが一番堅実で再現性のあるやり方です。
また、「現場で開発している機能を用いてのスモール版のシステム開発」は、私自身が現在フリーランスとして活動している今でも実施しています。
例えば、jQueryやVue.jsで構築されたシステムの機能を、機密事項に触れない程度に仕様を変えて未経験スキルのReactで個人開発して、それをGitHubに載せて別案件の面談でアピールし、未経験スキルの案件に参画できたりしています。
未経験の分野であるにせよ、その現場で働いているお客様が何を求めているのか?を見極め、それを提供できるように動いていくことが大切ですね😄
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コメント
コメント一覧 (2件)
とても為になる記事を見つけることができました。有難うございます!
戦略的に行動し、案件ガチャの危険性はありますが見極めようによってはSESでも可能性があることが知れました。抽象論だけではなく、具体的な行動も色々お示し下さって感謝です。
自走し、自分で最良の方法を考えて行動していけるように行動して行きたいです!!
YKさん
ありがとうございます!お役に立てたようで光栄です!
SESは悪いイメージが強い印象ですが、エンジニアにとってスキルアップするのに一番効率のいい業務形態だと思ってます!
良い面と悪い面をしっかり理解して、ぜひご自身のキャリアに役立つように利用してみてください!